2019年4月12日
健康100話(715):中高年の「運動不足」を理解する
「運動不足」
この言葉を聞くと、多くの人が「自分は運動が足りてない」と思われるのではないでしょうか?。
でも、50歳を過ぎて心臓がバクバクするような運動って、本当に健康づくりになるのでしょうか?。
私はかつて、全国チェーンのフィットネスクラブでレッスンを持っていた事がありますが、激しい運動をしている中高年の人ほど、健康を害しているのを見て、いつも疑問に思ってましてね。
多少心臓がバクバクする運動は必要かと思いますが、激しいトレーニングやいきなりスポーツを始めるのは、私は「運動不足」という言葉を勘違いされているとしか思えません。
筋肉は、大きく「屈筋」と「伸筋」と2つに分けられますが、日常身体を動かし活動に使われるのは主に「屈筋」。
屈筋は上半身では主に「正面/内側」についています。
筋肉は縮ませる事で力を発揮するので、物を掴む、物を持つ、抱きしめる、頭を使うなど、屈筋主導で日常過ごす事が多くなります。
すると、反対側にある(上半身で主に背中側)伸筋は常に伸ばされ力が発揮できない状態になっています。
この筋肉のアンバランスを整える行為が「運動不足の解消」だと思うのです!。
激しく動く事や、スポーツをする事が運動不足の解消ではありません。
逆に身体を痛めてしまう事もあるので、自分にとってどのような身体の動かし方が必要なのかを考えるのもいいでしょうね!。